こんにちは、オタ助です。
前回記事の「つみたてNISA(積立NISA)は初心者でも安心!!悪徳業者は参入不可!!」では「つみたてNISA」の基本的な情報やメリット・デメリットについて詳しくお話してきました。
しっかりと理解出来ましたか?
おっ!すごい!ちゃんと理解出来てますね!
いろいろとわからないことが出てきたらまた読み返してみてくださいね。
さて本日は「つみたてNISA」を始める上で必ず必要になってくる知識である「ドルコスト平均法」について詳しく解説していきます。
この「ドルコスト平均法」は名前こそ難しいですが(米国での名称をそのまま引き継いでしまっているため)内容に関してはそれほど難解なものではなく、ごく当たり前の理屈ですので安心してくださいね。
資産運用や投資の世界では「当たり前のことを当たり前にちゃんと理解しておくこと」がとても大切です。「今更聞けない」なんてことにならないように、初心者のうちにしっかりと覚えてしまいましょうね。
それではさっそく解説していきましょう。
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ドルコスト平均法って何だろう?
「ドルコスト平均法」とは「つみたてNISA」などの積立投資を行う際に「定額」で商品を購入し続けることにより、「定量」を購入するケースよりも「平均取得単価」を引き下げる効果がある投資方法のことです。
例えば、期間中の平均価格が100円の投資商品があるとします。
この場合、同じ商品を「毎月3万円投資する」のと「毎回300単位投資する」のでは、前者の「毎月3万円投資する」というほうが「平均取得価格」が下がるわけなんですね。
毎回「定額」を投資するということは「安いときにたくさん買い、高いときは控えめに買う」ということになりますので、結果的に平均取得価格が引き下げられるというわけなんです。
具体的にはこういうこと
実際に例を挙げてみましょう。
下表は半年間の平均価格が100円の投資商品を「ドルコスト平均法(毎月3万円)」と「定量購入(毎月300単位)」で投資した場合の比較です。(わかりやすいように半年間での比較にし、敢えて行ったり来たりのジグザグな値動きにしてます。)
価格
(平均100円) |
低額投資
(毎月3万円投資) |
定量投資
(毎月300単位購入) |
|
---|---|---|---|
1月 | 90円 | 333.333333 | 300 |
2月 | 130円 | 230.769231 | 300 |
3月 | 80円 | 375 | 300 |
4月 | 110円 | 272.727272 | 300 |
5月 | 70円 | 428.571428 | 300 |
6月 | 120円 | 250 | 300 |
合計 | 1890.401264 | 1800 |
定額での投資(ドルコスト平均法)で毎月3万円ずつ投資をした場合、半年間で「1890.401264単位」の購入が出来てますよね。一方、定量での投資(毎月300単位)の場合は当然ですが「1800単位」しか購入出来ません。
その差は何と「90.401264単位」です。つまり平均価格の100円で計算すると18万円の投資で9,040円もの差が生じていることになります。
どうして差が生じるの?
なぜ「ドルコスト平均法での投資」と「定量購入での投資」に差が生じるのでしょうか。
それは「ドルコスト平均法」での購入というのは「安いときはたくさん買い、高いときは購入を控える」という当たり前の戦略を「自動で」行っているからなんです。
上表の例のように平均価格が同一になる場合は「定量での購入」で投資し続けるよりも、「安いときにはたくさん買い、高いときは購入を控える」という作戦はとても有効で、特に相場が不安定で上下にジグザグする場合に力を発揮します。
ドルコスト平均法は万能なの?
まずハッキリしていることは「万能な投資法」などは存在しません。
したがってドルコスト平均法も当然ですが万能ではありませんし、あくまでも行ったり来たりの相場において「定量購入の投資をし続ける場合と比較すればオトク」ということです。
ドルコスト平均法が初心者にお勧めなワケ
投資というのは「恐怖との戦い」です。
例えば株式チャートには「人間の欲望」と「人間の恐怖」が渦巻いています。
そんな中に初心者に毛が生えた程度の個人投資家が俄知識(にわかちしき)に頼って参入すればどうなってしまうかは明白です。
また相場を100%読みきるなど、どんな専門家でも不可能です。そんな中で私たちがピンポイントで売買を行うなど一万円札で紙飛行機を作ってヒラヒラと飛ばし続けるようなものです。
コワいですよね。でも安心してください。
ドルコスト平均法というのは「相場判断」自体を行いませんので、このような不安や恐怖を和らげてくれる効果もあるんです。
ドルコスト平均法によって積立投資を行うというのは、こうした「相場判断」を自ら行わず機械的に投資出来るというのが強みなんですね。
そしてこの「ドルコスト平均法」での投資を行うためには「定額で投資が出来る」というのが条件になります。これに一番向いているのが投資信託なわけです。
ドルコスト平均法 まとめ
いかがでしたでしょうか。
本日は「つみたてNISA(積立NISA)を始める前にドルコスト平均法を理解せよ!!」と銘打ち、ドルコスト平均法の基礎知識について解説してきました。
多少ややこしい部分もあったかもしれませんが、大枠はご理解頂けたのではないでしょうか。
「つみたてNISA」を活用していく上でこのドルコスト平均法の知識は必須です。
わからなくなってしまったら是非何度も読み返してみてくださいね。
ではまた^^
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