こんにちは、フリーライターのオタ助です。
日本の四季って本当にステキですよね。
春夏秋冬にはそれぞれに豊かな表情があって、これこそが日本の文化の根幹のような気がします。
食べものでもイベントでも、あらゆるものに四季が関わりますよね。
その通りですね。
そして私たちが使うべき言葉にも、もちろん明確な春夏秋冬があります。
特にお手紙に使う「時候の挨拶」には日本人の心が表れます。
はい。時候の挨拶は、お手紙を書く際の季節や天候に応じて使い分けられます。
四季の表情が豊かな日本特有のすばらしい文化ですね。
そんな時候の挨拶の中に「晩秋の候」というものがあります。
今回はその晩秋の候の読み方や意味、時期や使い方などをご紹介していきたいと思います。
手書きのお手紙を書く機会が格段に減った現代こそ、こういった日本独自の文化を大切にしたいものです。
ではさっそく行ってみましょう。
レッツ、晩秋っ!!
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「晩秋の候」の読み方と意味を教えてよ
まずはその読み方ですね。
「晩秋の候」。
これはそのまま普通に音読みしていただいて大丈夫です。
つまり「ばんしゅうのこう」と読みます。
当然ながらこの「晩秋の候」は秋の季節の挨拶に用いられます。
「晩秋」というその言葉が指し示す通り「秋の晩の頃」、つまり秋もすっかり深まった時期に使われる言葉になります。
うだるように暑い日々が続き「もう勘弁してよぉ…。」なんて思いつつも、その賑やかでウキウキ楽しかった夏も終わり、初秋、仲秋を経て、朝夕の肌寒さと共に、そこはかとない淋しい気配が漂い始めた頃を表しているんですね。
「中秋の名月」で知られる「中秋」という言葉もありますが、こちらは「仲秋」よりもピンポイントで使われます。具体的には陰暦の8月15日頃、つまり現在の9月15日頃に使う言葉になります。 |
「晩秋の候」はいつからいつまでなの?
さて、秋の深まりを感じさせるこの「晩秋の候」ですが、具体的にはいつ頃使えば良いのでしょうか。
この言葉を使う時期というのは、夏の暑さもすっかり落ち着いた「10月上旬〜11月の始め頃」なんですよ。
「晩秋の候」は毎年10月7日頃に訪れる「寒露」から11月6日頃の立冬前日(霜降の最終日)の間に使われる時候の挨拶なんです。
※晩秋の候は11月一杯使っても良いという説もあります。
「白露」から「秋分」の最終日までの期間に使う時候の挨拶は「仲秋の候」となります。 |
そうなんです。もうすっかり「秋」といった感じの頃ですね。
立秋から処暑最終日の初秋は「夏の下り坂」または「秋の上り坂」ということにはなりますが、昼間はギラギラの太陽が照りつけるような日が続いています。
また白露から秋分最終日の仲秋も、まだまだ夏の名残が色濃く残っていますが、今回の晩秋というのはもうハッキリと秋の深まりを感じることが出来る頃になります。
「時候の挨拶」というのは旧暦の「二十四節気」に基づいて使われるため、現代の季節とは感覚的にかなりのズレが生じる場合があるわけなんですね。
「晩秋の候」どんなふうに使えば良いのかしら
そうですね。
今回は例文をご用意しましたので是非参考にしてください。
例えば…。
「拝啓 晩秋の候、朝夕は勿論、日中も随分と涼しく感じられるようになって参りましたが、いかがお過ごしでしょうか。」
など、「拝啓」から始まり「時候の挨拶」に繋げていき、続けて相手の様子を伺いましょう。
そして最後に相手の健康や様子を気遣い「結語」の「敬具」で結びます。
「秋も深まり季節の変わり目に差し掛かかっております。ご自愛専一にて体調にはくれぐれもご留意下さい。敬具」
といった様になります。
少し難しい印象もありますが、日本独特の相手を労る優しい心が伝わっていますよね。
文章にはリズム感も大切ですので、書き終わりましたらぜひ声に出して確認してみてくださいね。
晩秋の候 まとめ
いかがでしたか?
本日は「時候の挨拶」である「晩秋の候」についてお話してきました。
晩秋の候の読み方や意味、時期や使い方などがお分かりいただけたのではないかと思います。
前述しましたが、なかなか「お手紙」を出す機会も減ってきています。
あなたもぜひ手書きでお手紙を書いてみませんか?
お相手はきっと喜んでくれるはずですよ。
ではまた^^
我が家では出来るだけ手書きのものを書こうと毛筆を始めてみました。
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