インフルエンザ…!
嫌ですね〜…。
コワいですよね〜…。
朝夕は随分と過ごしやすくなってきたのは良いんですけど、やっぱり空気が乾燥してきますのでその分だけインフルエンザウィルスも活発になってきてしまうんですね…。
筆者も流行末期の2月頃、大変な目に遭いましたよ…。ジツは生まれて初めてのインフルエンザでしたので、「あれ?インフルエンザかも?」と気づくまでにけっこうかかっちゃったんですよね。
思っていたより遙かにツラかったです。インフルエンザ。
頭が割れそうと言いますか、もう割れてるかと思いましたもん。笑
今年は例年よりもかなり早くて、もうすでに流行の兆しがあるそうですよ。まだ紅葉も始まってないっていうのに参っちゃいますよね。
なんだか「冬の風物詩」のような扱いになっているインフルエンザですが、これは本当に怖ろしいウィルスなんです。
私たちは39℃などの高熱にうなされたり、頭痛や関節痛で済みますが、高齢者や乳幼児が感染してしまったら一大事です。高齢者や乳幼児は症状が重症化しやすく、酷い場合は死亡してしまうケースもあるんですよ。
こんな怖ろしいインフルエンザですが、予防することは可能なのでしょうか。
そして本当に予防接種に効果はあるのでしょうか。
また、効果があるのだとすればどのくらいの期間、その効果は持続するのでしょうか。
気になりますよね。
今日はその辺りのことを、厚生労働省やWHOの見解も交えて解説していきたいと思います。
それではさっそくレッツゴーです。
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インフルエンザの予防接種に効果はあるの?
私たち人間の身体というのは、なにか悪いもの(ウィルス)が体内に侵入(感染)すると、それを排除する仕組みになっています。
一度ウィルスが侵入してくると「抗体」が作られるわけなんですね。この抗体が侵入してきたウィルスと戦ってくれるんです。
再び同じウィルスが身体に侵入してきたときには、この抗体がウィルスをやっつけてくれるんです。
これがあなたもご存じの「免疫」です。
「失恋したとき」や「上司からの嫌がらせ」に「免疫がある」なんて言い方をしますよね。まさにあれと同じことです。
「免疫センパイ」は、一度侵入してきたヤツのことをちゃ〜んと覚えていて、「2度目は許さん!」と私たちを守ってくれてるんです。私たちの身体にこんな機能が備わっているなんて凄いですよね。
この免疫機能を利用してインフルエンザなどのウイルスに備えるのが「予防接種」というわけです。
化学的な処理を施し、感染性を無くしたインフルエンザウィルスを、わざと身体の中に入れることで抗体を作り、「インフルエンザウィルスに対する免疫力を高める」わけなんです。
この化学的な処理を施したウィルスを「ワクチン」と呼び、ワクチンを接種することによってウィルスからの感染を未然に予防しようということですね。
インフルエンザ予防接種に効果はあるんかい?
さてこの予防接種(ワクチン接種)ですが、本当に効果があるのでしょうか。
これって、ジツは専門家の中でも賛否両論、意見が分かれているんですよね。
筆者はもちろん専門家ではありませんが、もの凄く気になってしまいましたので専門サイトや書籍、厚生労働省などの見解をネホリハホリ個人的に調べてみました。(毎日ヒマなので。笑)
すると、けっこう興味津々な話がゴロゴロと出てきましたのでちょっとまとめてみますね。
前述の通り「予防接種(ワクチン)」というのは、ウィルスなどに対する抵抗力をつけるための予防方法です。
このことをわかっている人が予防接種をしたあと、運悪く感染してしまい「高ぇ金払って予防接種したのにインフルエンザになっちまったよ!ワクチンなんて意味ねぇよ!」と言い始めたんですね。おそらく。
「インフルエンザ予防接種効かない論」の発祥はこれですね。
気持ちはわかります。
し か し 。
「VPD(ワクチンが有効な感染症)」の中でインフルエンザというのは、どうしてもその効き目に個人差が出てしまうものなんです。
破傷風、日本脳炎、はしか、結核など
その理由は、インフルエンザウィルスというのは「変異しやすい性質」を持っているからなんです。また、流行する型がその年によって変わってしまういう点もその他のVPDとの違いなんですね。
この辺りの誤解から「インフルエンザのワクチンは意味なし!」と考えている人が多いんですね。
加えて、接種効果に個人差が有る点もインフルエンザワクチンを疑問視する人が多い原因のようです。
今まで「何かしらの型」のインフルエンザに感染したことがある人は「ベースとなる抗体」が身体の中に存在していますが、まだ感染したことがないは当然ながらインフルエンザの抗体は持っていません。
つまりインフルエンザに感染した過去を持っている人は、感染の過去を持っていない人に比べて、より高い免疫効果が発揮されるというわけなんです。
厚生労働省は何て言ってんの?
では厚生労働省の言い分はどうなのでしょう。
厚生労働省はインフルエンザワクチンの効果について次のように公式発表しています。
【感染について】 :「ワクチンはこれを完全に抑える働きはありません」
【発症について】 :「抑える効果が一定程度認められています」
【重症化について】:「特に基礎疾患のある方や御高齢の方では重症化する可能性が高いと考えられています。ワクチンの最も大きな効果は、この重症化を予防する効果です」
参照:厚生労働省
う〜ん。なんともお役所的な感じです。笑
まぁもちろん一定程度の効果はあるんだとは思いますが、その一方で、東京都内で内科医を開業する医師は、ワクチンそのものに疑問を投げかけているんですね。
たしかに「世界保健機関(WHO)のホームページを見ると、インフルエンザワクチンについて『感染予防の効果は期待できない』と認めています。
「そもそも、インフルエンザはA香港型、Aソ連型、B型などと分類しますが、同じ型であってもウイルスは細かく変異を続けているため、ぴったりと当てはまる型のウイルスを事前につくり出すことは事実上不可能です」(内科医)
実際にホームページや公式見解を調べてみると、WHOの見解としては、「感染予防の効果は期待できないが、発症や重症化を抑える効果はある」との表現が見つかります。
ちなみに、その発症予防効果は、老人で40~45%、乳幼児で20~50%、成人では20~30%だそう。(そもそもの重症化が懸念される年代という背景が多分にあると思いますが…。)
ではなぜ、効果を疑問視する指摘が多くあるにもかかわらず、ワクチン接種が定着しているのでしょうか。
その理由について前出の内科医がは次のように述べています。
「ワクチンは、毎年約3000万本製造されています。そこには巨額の税金がつぎ込まれているのです。5年前、国内の在庫が足りずに慌てて輸入したところ、ワクチンが届くころにはインフルエンザが終息し、大量の在庫を抱えたことがありました。毎年一定量のワクチンを使用することで、備蓄量をコントロールしたいとの政府の思惑も働いていると考えられます」
ふむふむ。たしかにありそうな話ですね。
このようにインフルエンザワクチンについては賛否両論あるようですが、結論としては…。
「皆が期待する『コレ打っとけばバッチリ!』というほどの効果はないけど、打たないよりは遙かにマシ。(重症化を抑えるという意味で)」
というところなんですかね。
まぁこればっかりは個人の判断というところなのでしょうか。
プラシーボ効果とはちょっと違うのかな?
インフルエンザ予防接種「有効率」の考え方はちょっと特殊
インフルエンザ予防接種の有効率というのはちょっと特殊な考え方なんです。
例えば…。
「○○を食べ過ぎると高血圧で死亡するリスクが●%高まる」
「△△を過剰摂取すると乳がんになるリスクが●%高まる」
こんなネタが日々メディアを賑わせているわけですが、確かにこのような「何かがきっかけでこんな病気になる」というデータは私たち一般人にとっては比較的理解しやすいものですよね。
しかし、インフルエンザワクチンの有効率の考え方は、このような場合のパーセンテージの考え方とはちょっと違うんです。
インフルエンザ予防接種を受けるとその有効率は60%〜70%と言われています。
こう言われると普通は「予防接種を受けた100人のウチ60人〜70人はインフルエンザにかからない」と思いますよね。
これ。ちがいます。
はい。そうなんですよ。インフルエンザ予防接種の有効率はこう考えます。
例えば…。
- 全員ワクチンを接種した人100人
- だれもワクチンを接種しなかった人100人
というふたつのグループを作ります。
接種したグループは10人がインフルエンザに感染
しなかったグループは25人が感染
と仮定します。
この場合、「25−10=15人」「15÷25×100=60%」
という数字が導き出され、これを有効率と言います。
ちょっとだけややこしいですが、インフルエンザの予防接種は100人の中の60人(60%)が安心と考えるのではなく、予防接種を受けずに感染する人の60%は防げるということなんです。
まぁでもこれは運ですので、そんなに深く考えなくても大丈夫かもしれませんよ。笑
インフルエンザ予防接種の効果持続期間は?
インフルエンザの予防接種は受けてすぐに効果が発揮されるものではありません。
おそらくお医者さんでも言われたことがある人もいるかもしれませんが、インフルエンザワクチンを接種して身体に抗体が出来るまではおよそ「1週間から2週間」かかります。
これ、けっこう誤解しちゃってる人いますよね。
世の中や身近の職場、学校などで流行り出してから慌てて予防接種を受けても、抗体が間に合わずに感染してしまうことがありますので、予防接種を考えている人は出来るだけ早めに受けましょうね。
特に今年は例年に比べて「数百万本レベル」でワクチンが足りていないそうですよ!
またこちらも若干の勘違いをされている人がいるようですが、インフルエンザの予防接種はインフルエンザを治す薬ではありませんからね。すでに感染してしまった場合は意味がありませんので注意してくださいね。
さてそのインフルエンザ予防接種(ワクチン)効果の持続期間ですが、一般的には5ヶ月程度と言われています。
予防接種を受けておよそ1ヶ月後に効果のピークを迎えて、3ヶ月後あたりから徐々に効果は薄まっていきます。
例年ですとインフルエンザは11月末から12月にかけて始まり、1月から3月初旬にピークを迎えます。
ですので抗体が出来る2週間程度を加味すると、11月中旬頃までには予防接種は済ませておきたいところですね。
ちなみにインフルエンザの予防接種は「去年受けたから今年は受けなくていい」というものではありませんのでこちらもご注意ください。
インフルエンザ予防接種の効果 まとめ
いかがでしたか?
本日は「インフルエンザ予防接種は効果アリ!?期間はどれくらい?厚生労働省はどう考える?」と銘打ち、インフルエンザの予防接種の効果について詳しく解説してきました。
前述の通り、インフルエンザの予防接種は「皆が期待する『コレ打っとけばバッチリ!』というほどの効果はないけど、打たないよりは遙かにマシ。(重症化を抑えるという意味で)」ということになります。
こればっかりは個人の判断になりますので何とも難しいところではありますが、まぁ一応お守り程度の感覚で打つのが良いのかもしれませんよ?
あとは、「うがい」「手洗い」「マスクの着用」など、当たり前のことで上手に防いでいくのが筆者的には一番だと思ってます。
普通のマスクでは心配な方はこちらどうぞ。
アズワン N95マスク (8-8711-01)
筆者的究極の手段は「人と会わない、話さない。」です。笑
インフルエンザにはくれぐれもご注意くださいね。
ではまた^^
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