こんにちは、オタ助です。
毎年冬場になると猛威を振るうインフルエンザですが、今年はやや早い段階から流行の兆しが見られるようです。
すでに複数の小学校で学級閉鎖という事態になっていて、小さなお子さんや高齢者の方は特に注意が必要になります。
ひと言に「インフルエンザ」と言ってもその種類は様々ありますが、冬場のインフルエンザシーズンにおいてその中心となるのは「インフルエンザA型」と「インフルエンザB型」です。
毎年特に話題になるのは比較的症状の重い「A型」ですが、近年はA型よりも症状が軽いとされる「B型」の流行も目立つようになってきています。
インフルエンザはその症状も特徴的で、ウィルスの感染力も増殖力も非常に強いため「一般的な風邪」とは分けて考えられていますが、その中でも「B型」にはどのような特徴があるのでしょうか。
本当にA型に比べて症状は軽いのでしょうか?
本日はそんなインフルエンザB型について詳しく解説していきたいと思います。
「症状が軽い」と侮っていると大変なことになってしまいますよ。
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インフルエンザB型の特徴とは?平熱、微熱で油断するな!
インフルエンザB型は、基本的にはA型の流行が終息した直後の2月〜3月頃の春先に流行することが多いインフルエンザです。
B型は、毎年流行するA型とは違い、2年に1度程度のサイクルで流行を繰り返す特徴がありますが、近年は毎年のように流行し、その流行時期も春先に限らず徐々に前倒しになってきています。
またインフルエンザB型のウィルスは「ビクトリア型」と「山形型」の2種類に分けられます。
それではインフルエンザB型の症状を詳しく見ていきましょう。
インフルエンザB型の症状
インフルエンザB型には、A型やC型とはいくつか異なる点があります。
B型は近年流行が拡大しているにも関わらず「インフルエンザと言えばA型」というイメージが強すぎることや、その症状が比較的軽いため、見逃されてしまうことがあります。
以下の症状が見られる場合はインフルエンザB型に感染している可能性が疑われますので、速やかにお近くの病院を受診して下さい。
①微熱がある(平熱程度のこともある)
インフルエンザと言えば「高熱が出る」というイメージがありませんか?
確かにインフルエンザA型はほぼ間違いなく高熱が出ますし、B型でも出ることはありますが、B型の多くの場合は熱がそれほど上がらず、微熱程度または平熱のままなんです。
このため「あ〜…。ちょっちゅツラいけどたぶん風邪だな。1日寝てりゃ治るだろ…。」とスルーしてしまうんですね。
こうして、インフルエンザウィルスを持ったまま通常通りの生活を送ってしまい、症状を長引かせてしまったり、周りの人を感染させてしまうことが多いんです。
②消化器系の症状が出る(下痢、吐き気、嘔吐など)
インフルエンザB型のもうひとつの大きな特徴が「消化器系の症状」です。
B型は、下痢や嘔吐の症状が現れるため、同時期に流行する「ノロウィルス」などと間違えやすく注意が必要です。
また市販の薬などで無理に下痢や嘔吐を抑えてはいけません。ウィルスは排泄物と一緒に排出されますので、しっかりと体外へ出してしまいましょう。
このとき、しっかりと水分を補給することだけは忘れないようにしましょうね。
飲めそうなものであれば水でもお茶でも大丈夫ですが、やはり経口補水液やポカリスエットなどのスポーツドリンクを少し薄めたものなどが良いでしょう。
③B型は症状が長引きやすい
特徴的で短期的な症状がA型よりも軽度なため、充分に治らないまま(ウィルスを持ったまま)仕事や学校に行ってしまうため完治が遅れてしまうことが多くあります。
前述の通りこれは、他の人に感染させてしまう怖れもありますので、しっかりと自宅で療養し完全にウィルスが無くなるまで外出は控えるようにしましょうね。
そうですね。大きな特徴としてはそのふたつになると思います。
その他の基本的な症状についてはA型とそれほど変わりません。初期症状としては喉の痛みなどより先に発熱や悪寒といった全身症状が現れます。
<インフルエンザA型、B型、C型それぞれの違い>
A型 | B型 | C型 | |
---|---|---|---|
ウィルスの種類 | 140種類以上 | 2種類 | 1種類 |
ウィルスの変異性 | 変異あり | ほぼ変異なし | ほぼ変異なし |
感染の対象 | ヒト、トリなど | ヒト | ヒトが中心 |
主な流行時期 | 12月初旬〜2月 | 2月初旬〜3月(近年は早まりつつある) | 通年 |
主な症状 |
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インフルエンザB型の「重症化」や「合併症」について
インフルエンザB型は、症状が軽いからと言って油断してはいけません。
完全に治るまでは注意が必要ですよ。
インフルエンザB型は「ぶり返し」やすい
特に幼児など、抵抗力が小さい場合に発症する症状で「二峰性発熱」というものがあります。
これは「一度熱が下がっても再び上がってしまう症状」のことで、いわゆる「ぶり返し」です。
前述の通りインフルエンザB型は、発熱の温度が低く発熱時間も長いため「ぶり返し」やすくなっています。
主に15歳以下の子供によく見られる症状ですが、大人の場合でもぶり返してしまうことがありますので注意が必要です。
インフルエンザB型は重症化する?
インフルエンザB型は一般的にA型よりも症状が軽く「インフルエンザだと気づかない場合」がかなりあります。
そのため「自然治癒」を待ったり、自己判断による「市販薬の服用」が原因で重症化したり、症状が長期化してしまうことが多くあります。
またB型の特徴として挙げられる「下痢」や「嘔吐」を繰り返してしまうため、脱水症状を引き起こしてしまうんですね。
特に身体の小さいお子さんや高齢者は脱水症状を起こしやすいためこまめな水分補給を心がけてください。本人が飲みたくないと言っても周りの人が多少強引にでも飲ませてあげましょう。
喉が渇く前に飲ませることが大切です。
合併症の心配は?肺炎やインフルエンザ脳症に気をつけろ!
インフルエンザB型は症状が長期化してしまう傾向があるため、その影響で体力がドンドン奪われていってしまいます。
体力が奪われると言うことは「免疫力が低下する」ということです。
免疫力が落ちてしまうと細菌や他のウィルスにも感染しやすくなり、合併症を引き起こす危険性が高くなってしまいます。
はい。インフルエンザB型の合併症として考えられるのは「肺炎」や「インフルエンザ脳症」が挙げられます。
また小さなお子さんの場合は「中耳炎」などを引き起こすこともありますので特に注意が必要です。
妊婦さんや乳幼児、高齢者の方は合併症を起こしやすいので、インフルエンザB型に感染してしまった場合はすぐに病院を受診して適切な処置をしてもらいましょう。
A型とB型に同時感染する可能性は?
今までであれば、インフルエンザA型とB型に同時感染することはほとんどありませんでした。理由は流行する時期が異なるためです。
ただし前述の通り、近年はインフルエンザB型の流行時期が従来に比べ早まってきています。
そのため、A型とB型に同時感染する可能性は高まってきていると言えるでしょう。
A型のインフルエンザに感染しても、B型のウィルスに対する抗体は出来ないため、同じシーズン中にA型、B型に同時感染することは充分に考えられます。
インフルエンザB型の症状 まとめ
いかがでしたか?
本日は「インフルエンザの症状|油断するな!微熱や軽い症状はB型の可能性がある!」と銘打ち、インフルエンザB型の症状や特徴などを詳しく解説してきました。
今、この記事をご覧になっているということは、あなたご本人もしくは近親者の方が体調を崩しているはずですよね?
「インフルエンザを疑ってはいるが、それほどの高熱ではないし、自身では判断がつかない」ということなのでしょう。
行って特に何も無ければそれはそれで良かったということです。決して時間の無駄ではありませんので、速やかにお近くの医療機関を受診されることを強くお薦めします。
病院を受診し、インフルエンザだという診断を受けると「抗インフルエンザウィルス薬」というものを処方されます。
この薬は発症後48時間以内に服用しないと効果が薄まってしまいます。迷っているうちに48時間を経過してしまうと症状が長引いてしまうこともありますよ。
出来るだけ早めに受診してくださいね。
お大事にしてください。
ではまた^^
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