こんにちは、オタ助です。
本日は、知っているようで知らない人も多い「複利」について詳しく解説して行きたいと思います。
この「複利」を理解しているか否かであなたが行っている「老後のための資産運用」の青写真は大きく変わってきてしまいますからね。
なるほど。残念ながらそれは完全に「ふくり違い」ですね。
今回お話していく「複利」というのは「金利」のお話です。
以前当ブログでも数話に渡ってシリーズで詳しくお話してきた
「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」にも関わる大切なお話ですので、これを機にしっかりと理解を深めてください。
【参考】今すぐイデコ(iDeCo)を始めよ!驚愕のメリットは6つ!自分の老後は自分で守れ! |
日本人は欧米先進国の人たちに比べ、複利についての知識が希薄過ぎます。
ある調査では対象となった日本人のおよそ7割は複利について知らなかったそうです。(説明出来なかったではなく知らなかった。)
複利の効果は、先日ホテルマンに渡したメモ書きが高値で落札されたことでも話題になった、かのアインシュタインに「20世紀最大の数学的発見」と言わしめたほど凄まじいものなんですよ。
それではさっそく「複利の効果」、詳しく解説して行きましょう。
複利の知識を自分のものにし、活用出来ればきっとあなたの資産運用は更に加速していくはずです。
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複利と単利
一般的に「金利」というと「利率」を指すことが多いですよね。
例えば「100万円を年利率5%で運用」すれば、1年後に受け取ることが出来るのは105万円です。この105万円のうちの5万円がいわゆる「利子」となります。(ちなみに現在の日本の銀行の利率は定期で0.01%、普通で0.001%というあり得ない数字です。駄菓子も買えません。)
これはわかりますよね?
では「複利」と「単利」についてそれぞれ詳しくお話しましょう。
話をわかりやすくするために前述のまま「元金100万円を年利率5%での運用」ということで考えて行きます。
単利の場合
単利で「元金100万円を年利率5%で運用」した場合、毎年5万円の利子が付き、1年後の受取額は105万円、10年後でしたら150万円となります。
これは単純な話ですよね。毎年毎年5万円の利子が変わらずに加算されて非常にわかりやすいと思います。
では複利の場合はどうなるのでしょうか。
複利の場合
複利というものを平たく言えば、「元金に付いた利息も含めた金額に利息が付くもの」です。
今回の例で言えば、運用を始めた1年後に受け取る105万円にそのまま利息が付くわけです。2年後3年後も同様に「元金に付いた利息も含めた金額に利息が付く」わけなんです。
ちょっと難しいですよね。大丈夫ですよ。
ゆっくり例を挙げて説明していきますね。
複利の場合でも当然1年後の受取額は105万円です。しかし2年後になると「110万2,500円」になります。単利でしたら110万円ですよね?
つまり2年目にして早くも差が出てくるわけです。
これは最初の元金である100万円ではなく、初年度の金利分5万円を含む「105万円」という金額に5%の利率がかかっている為です。(105万円×1.05=1,102,500円)
そう仰ると思ってました。しかしここからが複利の凄いところです。
一気に10年後の場合を見てみましょう。
複利で「元金100万円を年利率5%で運用」すると、10年後にはおよそ「162万8000円」となります。単利の場合との差異は「12万8,000円」です。
では20年後はどうでしょう。20年後にはおよそ「265万3,000円」となり、単利との差異は「65万3,000円」です。
40年後に至ってはおよそ「703万9,000円」となって、単利との差異は「403万9,000円」です。
単利で40年運用しても300万円にしかなりませんからね。
ちなみにこれは元金100万円の話ということを忘れないでください。
これが1,000万円だった場合は…。
想像してみてください。笑
ん?そうですか?
みなさん20歳からコツコツと40年間も払い続けてるヤツがあるじゃないですか。
そうです。老後の資金という長期的なスパンで考えた場合、40年という年月はそんなに非現実的な年月ではないはずです。目先のことだけではなく人生を俯瞰して見ると、改めていろいろなことに気づくはずですよ。
少し話がズレてしまいましたので戻しますね。
単利で運用した場合の受取額は「1年分の利子額×年数」であるのに対して、複利での運用の場合は元金に利子額が組み込まれ、その額というのはまさに雪だるま式に増えていくわけなんです。
要は元金がドンドン増えていくので得られる利子も年々増加していくということなんです。
つまり、単利と複利では運用期間が長いほどその差は大きくなるんですね。
また、「1年複利」より「半年複利」など「利子が元金に組み込まれる期間が短いもの」ほど、その収益性は高まっていきます。
そうですね。まさに「智は力」だと思います。
このようなことを知っているか否かで、金融商品の選び方もぜんぜん変わってきますしね。
参考までに今回の「元金100万円を年利率5%で運用」ということを時系列の一覧表にしましたのでご覧下さい。
年 | 単利の場合 | 複利の場合 | 差額 |
10年後 | 150万円 | 162万8,000円 | 12万8,000円 |
15年後 | 175万円 | 207万8,000円 | 32万8,000円 |
20年後 | 200万円 | 265万3,000円 | 65万3,000円 |
25年後 | 225万円 | 338万6,000円 | 113万6,000円 |
30年後 | 250万円 | 432万1,000円 | 182万1,000円 |
35年後 | 275万円 | 551万6,000円 | 276万6,000円 |
40年後 | 300万円 | 703万9,000円 | 403万9,000円 |
※端数は切ってます。
まぁわかりますけど、「いったい何歳まで生きるんだ」って話にもなっちゃいますので程ほどに…。
ちなみにですが、元金100万円でも年利率が20%で複利運用をすると、40年後の受取額は14億6,900万円ですからね。笑
そりゃ、アインシュタインも太鼓判です。
資産運用は時間を味方にする
複利を上手に利用すれば時間を味方に付けることが出来ます。
投資や資産運用において「時間を味方に付ける」という考え方はとても大切なことなんです。
例えば。
私たち一般人が、何かしらに毎月積み立てる金額って現実的な額だとどれくらいだと思いますか?
そうですよね。同感です。
やはり5万円以下、具体的には3万円程度が妥当だと思います。老後のためにと積み立てても、それが原因で現在の暮らしを厳しいものにしてはいけません。
その毎月の3万円を単純に金利なしで30年貯めれば「1,080万円」ですよね。(3万円×360ヶ月)
これを年利5%の複利で30年運用することが出来ればその結果はおよそ「2,500万円」です。
ではこの30年という期間を半分の15年にして、積み立てる金額を倍の6万円にしてみましょう。
すると結果は何と、およそ「1,600万円」にしかならないんです。もちろん年利は同じ5%です。
これが「時間を味方に付ける」ということです。
資産運用を考えている人に多いセリフで「お金にゆとりが出来てから始める」というものがありますが、その結果がこれです。
いくらお金にゆとりが出来て、普通の人の倍額を積立に回したとしても、それは「時間」には敵わないんです。
ですので「たとえ少額だとしても」早い段階から(気づいたときから)複利で運用していくことが「長い目」で見れば大きなリターンへと繋がっていくんですね。
72の法則
ちょっと余談にはなってしまいますが、覚えておくと便利?な法則がありますので最後に紹介します。
これは「72の法則」と呼ばれるもので、リターンの金利から「投資した元金が2倍に増えるまでの期間がわかる」というものです。
計算自体は小学生レベルのもので「72÷金利」となります。
例えば金利が5%なら14.4年、金利が8%なら9年で元金が倍になります。
また、「72÷元金を倍にしたい年数」とすると、そのために必要な金利を導き出すことも出来ます。
例えば12年で元金を倍にしたいと考えるのであれば年利6%、15年なら4.8%という具合です。
覚えておくといつか役に立つかもしれませんよ。
複利と単利の違い まとめ
いかがでしたか?
本日は「複利と単利は何が違う!?日本人の70%が知らない複利を理解し資産運用を加速せよ!!」と銘打ち、資産運用に欠かすことの出来ない知識である「複利効果」について詳しく解説してきました。
冒頭にもお話しましたが、複利の知識を自分のものにし、活用出来ればきっとあなたの資産運用は更に加速していくはずです。
わからなければ、是非何度でも読み返してあなたの力に換え、そしてお金持ち街道をギュインギュイン驀進していってくださいね!
ではまた^^
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