こんにちは、オタ助です。
今日はですね、「脳梗塞」についてお話していきたいと思います。
本当に怖いですよね。
脳梗塞は死に至る危険性はもちろん、発症するとかなりの高い確率で後遺症が残ってしまう怖ろしい病気です。
しかし脳梗塞には「前兆」が現れる場合が多いので、その時すぐに病院で適切な処置を受ければ大事に至らないこともあります。
また食生活の改善や適度な運動などである程度は予防することも可能です。
日々の不摂生など、心当たりがある方はご自身だけでは無く、大切な家族のためにも生活習慣を色々と見直した方がいいかもしれませんよ。
今記事では、脳梗塞の前兆や、もしも発症してしまった時の対応、そして日々の食生活のことなどについて解説していきたいと思います。
「手遅れになる前に」が大切ですね。
それではさっそく行ってみましょう。
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脳梗塞とは
一般的に脳の病気というと「脳卒中」という言葉を思い浮かべてしまうことが多いようですが、「脳卒中」というのは何かしらの原因で脳の血管に異常が発生し脳機能がダメージを受けてしまう病気全般のことを指します。
つまり脳梗塞とは脳卒中の中のひとつということになります。
- 脳梗塞 : 脳の血管が詰まり、その先が壊死してしまう
- 脳出血 : 脳の血管が切れ、出血によって脳を圧迫してしまう
- くも膜下出血 : 脳を包んでいる「くも膜」で出血し、脳を圧迫してしまう
脳梗塞は夏場が要注意
前述の通り、脳卒中のひとつである「脳梗塞」は脳の血管の詰まりなどによって引き起こされる疾患です。
「血管が詰まる」というと何となく「冬場が危ない」と思ってしまいがちですが、脳梗塞に関しては夏場が要注意期間になります。
はい。ジツはそうなんですよ。
夏場の脳梗塞の主な原因は「脱水による体内の水不足」です。
特に激しい運動をしなくても、私たちの身体からはドンドン水分が失われていきます。気づかないうちに汗をたくさんかいているわけですね。
水分が失われた状態で適切な水分補給をしないでいると、身体は脱水状態になり血液がドロドロの状態になってしまいます。ドロドロの血液は想像通りに流れが悪いものです。血液の流れが悪ければ血管を詰まらせてしまう原因になってしまうということです。
また夏場に発症する脳梗塞の初期症状は「熱中症の初期症状」と似ていることがありますので注意が必要です。
脳梗塞の根本原因
脳梗塞が起きてしまう原因として挙げられるものがいくつかあります。
それはいわゆる生活習慣病と呼ばれるもので、肥満、糖尿病、高血圧、脂質異常症、そして動脈硬化です。また喫煙や過度な飲酒、高血糖による発症も指摘されています。
中でも、特に注意が必要なのは「動脈硬化」です。
動脈硬化とは、動脈の弾力性が失われて脆くなったり、動脈が傷つき、その傷ついた部分にコレステロールなどが徐々に溜まっていき最後には完全に塞いでしまい血管が詰まってしまうという疾患です。
また、この動脈硬化という疾患の厄介なところは「自覚症状がない」ということなんです。
自覚症状がないままどんどん進行していってしまうんですね。
自身で確認出来ないからこそ、日々の摂生などで予防したり、定期的な検診などがとても重要となります。
脳梗塞による死亡割合
厚生労働省が発表している統計によりますと、平成27年の全死亡者数に対して脳梗塞による死亡者割合は5%となっています。さらに、脳卒中で死亡した人のおよそ60%を脳梗塞が占めるという結果になっています。
脳梗塞の前兆(一過性脳虚血発作/TIA)
動脈硬化には自覚症状が無いと前述しましたが、「脳梗塞」にはその「前兆」があります。
この脳梗塞の前兆のことを「TIA(一過性脳虚血発作)」と言います。
これは自覚も出来ますし、周りの家族や友人が気づいてあげることも出来ます。
この前兆の段階で適切に対処、処置すれば命が助かることもありますし、後遺症が残らない場合も多くありますので是非ポイントを抑えておきましょう。
会話
話そうとしているのにうまく言葉にならなかったり、言葉には出てもろれつが回らなかったりといった症状が出ます。また自分が話せないだけではなく、相手の言っていることが理解出来なくなることもあります。
視覚
左右どちらかの目が見えづらくなったり、まったく見えなくなることもあります。また視野が狭くなってしまったり、見ている物が何重にも重なって見えることもあります。
運動機能
食事をしているときに箸を何度も落としてしまったり、人によっては顔に麻痺症状が出て、口を上手く閉じられず食べものや飲み物がボロボロとこぼれ落ちてしまうことがあります。また今までは問題なく使うことが出来ていたボールペンなどを落としてしまったり左右どちらかの手足が痺れてしまったり、力が入らないといった症状も出ます。
平衡感覚
「めまい」や「ふらつき」といった症状も現れます。人によっては真っ直ぐに立つことや、真っ直ぐ歩くことが困難になるほどの酷い症状が出ることもあります。
このように普段は出来ていることが急に出来なくなってしまった場合はすぐに脳梗塞を疑ってください。
これらの症状は、脳のどこかしらの血管が詰まってしまった場合に起こる症状です。
症状自体は長くても20分〜30分程度で収まることが多いため「寝不足かな…?」とか「最近疲れてるしな…。」などと見て見ぬふりをしてしまうんですね。
すると本来すぐにでも治療を受けなければいけないにも関わらず、治療が大幅に遅れてしまいます。
ですので、上述した症状が現れた場合は、すぐに救急車を呼んで病院に急行しましょう。
また、自分で判断できない時は7119の救急相談センターに相談してください。もし緊急と判断されればそのまま119に取り次いでくれます。
ただしすでに失語症の症状が強く出ている場合は、相手が問いかけたことを理解できなくなり、自分の症状を言葉にしてうまく説明をすることもできないでしょう。
日本語の会話なのに「理解できない」「説明ができない」とはどういうことかわかりにくいと思いますが、言葉が話せない海外で病気になったというイメージがわかりやすいと思います。
これがこの疾患の怖いところです。
家族など、近くに誰もいない時はとにかく救急車を呼んで玄関の施錠を外しておきましょう。
血栓溶解療法(t-PA治療)脳梗塞は発症から3時間以内であれば血栓を溶かす治療が可能とされています。 ですので、検査や救急車での搬送時間を加味すれば発症から1時間半〜2時間以内程度には救急に連絡をしている必要があります。 脳の疾患は時間との勝負になります。疑わしい場合は速やかに専門病院を受診して下さい。 |
脳梗塞の予防には生活習慣の改善が必要
とても怖い脳梗塞ですが、日々の生活習慣を改善することでかなりの予防効果が期待出来ます。
これから説明することはごく当たり前のことのようですが、当たり前のことを当たり前にやることが最も有効な予防方法になるということを覚えておいてください。
食事による予防
私たちの身体に張り巡らされている血管やそこを流れる血液というのは、当然ながら私たちが日々食べているものから作られます。
つまり血管を作ったり血流を整えてくれる食べものを積極的に摂取することによって脳梗塞はある程度予防できるというわけです。
具体的には「DHA」や「EPA」が豊富に含まれる青魚(アジ、イワシ、サバ、サンマなど)や、食物繊維が豊富に含まれる野菜全般が挙げられます。特に玉ねぎ、ニンニク、ラッキョなどには血液をサラサラにしてくれる「硫化アリル」が含まれます。
以前、テレビ番組で道場六三郎さんの特集を観たことがあるのですが、「年を重ねても元気でいられる秘訣は?」との質問に「食事」であると答えていらっしゃいました。
実際に道場六三郎さんの朝食が映し出されたのですが、そこには数種類の青魚のお刺身に大量の海藻類や野菜が用意されていました。
やはり食事は大切なんだな…。としみじみ思ったのを覚えています。
DHAやEPAは「えごま油」に大量に含まれます。詳しくはこちらの「えごま油の効能!医師も納得!認知症に効果的な摂取方法を実践せよ!」をご覧下さい。
食物繊維についてはこちらの「【徹底解説】アカモクの効能と栄養|最強食材アカモク完全攻略ガイド」に詳しく記載されています。 |
また、「身体に良い食事」をせっかく摂っても、「身体に良くない食事」も摂ってしまったら、その効果は非常に薄いものになってしまいます。
身体に良くない食事というのは、あなたが想像している通りのものです。
例えば…。
- 脂身がたっぷり乗ったギトギトの肉
- バターや生クリーム
- イクラやあん肝などに代表される魚卵や内臓
- 塩分濃度の高い料理
- カップラーメンやスナック菓子
- ファストフード
- 清涼飲料水
などがそれに当たります。
たまに食べる分にはもちろん良いとは思いますが、日常的に摂取するのはやめたほうがいいと思いますよ。
水分補給
前述しましたが、体内の水分が不足してしまうと血液自体がドロドロになってしまい、非常に詰まりやすくなってしまいます。
「のど渇いたーっ!」となる前に、少しずつでも定期的に摂取しましょう。特に就寝前や起床時にコップ1杯のお水を飲むと良いとされています。
筆者もデスクの上に「南アルプスの天然水」の2リットルペットボトルを常に常備してますよ。
なお、水分を摂ることは大切なのですが、スポーツドリンクには注意が必要です。激しい運動の後などはもちろん大丈夫なのですが通常時にスポーツドリンクを大量に摂取してしまいますと糖分の摂りすぎになってしまいますので注意してください。
またビールなどのアルコール類やコーヒー、お茶には利尿作用があり、摂取した以上の水分が排出されてしまうことがありますので、水分補給には不向きです。
過度な飲酒、喫煙を避け適度な運動を心がける
お酒に関してはほどほどであれば問題はないと言われていますが、過度な飲酒を続けてしまうと高血圧などの原因にもなってしまいますので注意が必要です。
適量の目安としては、ビールであれば1日/中瓶1本、ワインであれば1日/240ml程度(1/3本)と言われています。
喫煙に関しては論外です。今すぐに控えましょう。
また運動不足に関してですが、スポーツクラブに通うなどと大げさなことをする必要はありません。
出来るだけ歩くことを心がけてみたり、エスカレーターではなく少しだけ階段を使ってみたり、お昼休みにストレッチなど、その程度でも十分効果が得られますのでチャレンジしてみてください。
脳梗塞の前兆症状 まとめ
いかがでしたか?
本日は「脳梗塞の前兆症状を見逃すな!発生から2時間で生死を分ける可能性!」と銘打ち、脳梗塞の前兆や発症してしまったときの対応、また脳梗塞の予防に効果的な食事などを中心にお話してきました。
脳梗塞は非常に怖いですが、自分自身で防ぐことも可能だということがおわかり頂けたのではないでしょうか。
ぜひ大切なご家族のためにも生活習慣を見直して、脳梗塞を未然に防いでくださいね。
筆者も気をつけます。
ではまた^^
脳梗塞のセルフチェックについてはこちらの「脳梗塞の症状かも?自宅でもすぐに出来る脳梗塞セルフチェック」に詳しく記載されています。