こんにちは、オタ助です。
なんだか秋も随分と深まってきてますねー…。
朝晩なんて涼しいどころか、寒いくらいの日もありますもんね。
本当にそうですね。なんでしょうね、毎年感じるこの淋しさは…。
今年も残すところ、あと1/4ですからね。1年というのは早いものです。
でも。
ウキウキ楽しかった夏も良いですけど、日本には四季それぞれに楽しみ方や風習が根付いてますからね。
この秋の夜長を楽しむ風習といえば、何と言っても「十五夜のお月見」です。月には私たちを引きつける不思議な魅力がありますよね。
日本では十五夜のお月様を「中秋の名月」と呼び、お月見を楽しんできた歴史があります。
今日はですね、そんな秋の風物詩「十五夜」についてお話していきたいと思います。
「中秋の名月」「十五夜」「お月見」などの言葉自体は知っていても「んで。実際何すんの?」という人が多いのではないでしょうか?
そこで今回は「十五夜」の由来や意味、その時期や満月との関係性、
そしてなぜウサギがメインキャラクターなのか?などを詳しく掘り下げて行きたいと思います。
それではさっそく行ってみましょう。
レッツお月見❤︎
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十五夜っていつなの?
2018年の「十五夜」は9月24日(月)です。
そうなんですよ。
十五夜というのは毎年同じ日というわけではありません。今年はやや遅いかな?
9月7日頃から10月8日頃までの間(白露から秋分最終日)に訪れる満月、または満月に近い月のことを「中秋の名月」「十五夜」と呼ぶんです。
白露については「白露とは?旬を迎える食べものはどんなもの?」に詳しく記載されています。
秋分については「秋分とは?秋分の日の本当の意味って知ってる?」に詳しく記載されています。 |
ちなみに「中秋」とは文字通り「秋の真ん中」という意味ですので、「中秋の名月」というのは「秋の真ん中に出る満月(または満月に近い月)」ということです。
ちなみに去年の中秋の名月(十五夜)は10月4日だったんですよ。
人偏が付く「仲秋」については「仲秋の候の読み方と意味|時期はいつからいつまで?どういうふうに使うの?」に詳しく記載されています。 |
十五夜はいつも満月なわけじゃない!
多くの人は「十五夜」=「満月」と思っていますが、ジツは違います。
はい。そうなんですよ。
月の満ち欠けというのはキッチリ1日単位で進むわけではありませんので徐々に徐々にズレていきます。
「十五夜」「中秋の名月」、つまり秋の真ん中に来る月が必ずしも満月というわけではないんですね。
最近で十五夜が満月だった年は5年前の2013年で、次に十五夜がキッチリ満月になるのは東京オリンピックの翌年の2021年なんですよ。
ただ、今年や来年のものでも、その差異は1日〜2日ですので肉眼ではほぼほぼ満月に見えるので安心してください。
2013年以降は下図の通り進んでいきます。
中秋の名月の日 | 満月の日 | |
2014年 | 9月8日 | 9月9日 |
2015年 | 9月27日 | 9月28日 |
2016年 | 9月15日 | 9月17日 |
2017年 | 10月4日 | 10月6日 |
2018年(今年) | 9月24日 | 9月25日 |
2019年 | 9月13日 | 9月14日 |
2020年 | 10月1日 | 10月2日 |
2021年 | 9月21日 | 9月21日 |
優しいウサギの哀しい物語
筆者がまだ小さかった頃…。
ばぁちゃんに教えて貰った記憶があります。
「お月様にはウサギさんが住んでいて、満月になるとお餅をつくのよ…。」
「ほら…。あそこにウサギさんの耳が見えるでしょ…。」
あなたも1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
懐かしいですね。なんで子供の頃に覚えたことって強烈に脳裏に焼き付いてなかなか忘れることがないのでしょう。
さて、この「うさぎさんとお月様」の関係性ですが、そこには哀しくも優しい物語があることを知っていますか?
元々はインドの神話なのですが日本でもよく知られているお話です。
むかしむかし…。
毎日をとっても仲良く穏やかに楽しく暮らす「うさぎ」と「キツネ」と「サル」がいました。 楽しく暮らしている3匹でしたが、いつもこんなことを話し合っていました。
「なんで僕たちは人間に産まれてこなかったんだろう…。」 「なんでケモノの姿なんだ…。」 「きっと前世での行いが悪かったんだよ…。」 「人間になりたいな…。どうやったら人間になれるんだろう…?」
あるとき3匹は答えを出します 「まだ遅くないよ!今からでも人様の役に立つ生き方をしていこう!」 「困っている人が居たら助けてあげよう!」
こんな3匹の話を耳にした神様(帝釈天:たいしゃくてん)は、「なんとか彼らの力になってあげたい。なにか良い行いをさせてあげたい。」と考え、物乞いの老人に姿を変え3匹の前に現れこう訴えます。 「わしゃ、もうダメじゃ。腹が減りすぎて動けん…。なにか食べものがあれば恵んでくれんか…。」
そんな神様のことは知らない3匹は、話し合って出した答えの通りに行動します。 「やっと人様の役に立てる!」
3匹は喜び勇んで食べられるものを探しに行きます。
手が使えるサルは木から果物をもぎ取り、キツネは川で魚を捕まえてきました。 しかし身体も小さく非力なウサギはどれだけ一生懸命頑張っても食べものを獲ってくることが出来ません。
ウサギは「もう一度頑張ってみる」から焚き火をして待っていてほしいと言い、再度出かけていきました。 しばらくするとウサギは戻ってきましたが、やはり食べものを用意することは出来ませんでした。
そんなウサギをサルとキツネは嘘つき呼ばわりをして責めます。
するとウサギは、 「わたしは身体も小さく非力ですので、食べものを用意することが出来ませんでした。 おじいさん、ごめんなさい。よかったらどうぞ私を食べて元気を出してください。」
こう言い、燃えさかる炎の中に飛び込んでいきました。
これを目の当たりにした物乞い姿の神様は、元の帝釈天の姿に戻りこう言います。
『お前たちの「人の役に立ちたい」という優しい気持ちはよくわかった。 来世では必ず人間の姿にて命を与えよう。 しかしウサギには可哀相なことをした。 せめて月の中にその姿を永遠に映し、皆がいつまでも忘れぬようにしてやろう。』
こうしてウサギはその姿をお月様に映し出され、現在でも語り継がれているというわけです。 |
ちなみに筆者はウサギと一緒に暮らしているんですけど、ウサギってものすごく賢いんです!
呼んだらすっ飛んで来ますし、猫同様にふつうにコミュニケーションが取れるんですよ!
十五夜の意味や由来
さて、十五夜はいつも満月ではないことや、毎回同じ日に訪れるものでもないということ、そして心優しいうさぎの物語がわかったところで、その由来に関しても触れておきましょう。
十五夜のお月見。
その由来は、稲の豊作を祈願するお祭りだったという説が最も有力です。
また、稲の豊作をお祈りする以外にも、お芋さんの収穫を祝うお祭りだったという説もあります。
このあたりには諸説ありますが、何にしても「豊作祈願」など農作物に関するものだったようですね。
元々は平安時代に遣唐使によって中国から日本に持ち帰られた風習で、高級貴族がお月見を楽しむという行事だったと伝えられています。
後の江戸の世になると庶民の間でも、現代に近いような一般的な行事、風習として広く知られるようになり現在に至ります。
ちなみに十五夜の晴天率は昔から芳しくないようですよ。
この時期というのはご存じの通り台風シーズンと秋の長雨が重なりますからね。
「中秋の名月、十に九は拝めず」という記述が江戸時代の書物に残されているほどなんです。
まとめ
いかがでしたか?
本日は「十五夜」や「月とウサギ」についてなどをお話してきました。
ザックリ何となく「十五夜」のことがおわかり頂けたのではないでしょうか。
十五夜なんていう言葉自体がなんとも風情があって日本の心を醸し出していますよね。
お天気をチェックしながら是非今年は「お月見」を楽しんでみてはいかがでしょうか?
ちなみに横浜の山下公園、最高のお月見スポットですよ!
ではまた^^
こんなワンタッチで開く簡易テントがあると、疲れないですしすごく良いです!持ち運びもめっちゃラクですよ! |