こんにちは、オタ助です。
毎年冬場になると猛威を振るうインフルエンザですが、今年はやや早い段階から流行の兆しが見られるようです。
すでに複数の小学校で学級閉鎖という事態になっていて、小さなお子さんや高齢者の方は特に注意が必要になります。
早めの対策が必要ですよね。
さて、ひと言に「インフルエンザ」と言ってもその種類は様々ありますが、冬場のインフルエンザシーズンにおいてその中心となるのは「インフルエンザA型」と「インフルエンザB型」で、「インフルエンザC型」が話題になることはほとんど無いですよね。
ですよね。インフルエンザC型については知らない人のほうが圧倒的に多いと思います。
しかし基本的には私たちも一度はこの「インフルエンザC型」にかかっています。
C型というのはほとんどの人が幼少期にかかるインフルエンザですので、記憶があるという人は少ないと思います。
本日はこの、あまり聞き慣れない「インフルエンザC型」について、その症状や特徴、検査方法や対処法などを詳しく解説して行きたいと思います。
小さなお子さんがいらっしゃる方は注意が必要ですからね。
それではさっそく行ってみましょう。
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インフルエンザC型の症状や特徴
多くの人が想像するインフルエンザといえば、40℃に迫ってしまうような高熱、激しい関節痛や悪寒などの全身症状、下痢や嘔吐などの消化器系の症状など、通常のいわゆる風邪とは明らかに違うようなものですよね。
これらの症状というのはインフルエンザA型やB型に見られる特徴です。
このような症状以外にも「インフルエンザA型・B型」と「C型」にはいくつかの違いがありますので、一般的には「A型・B型」と「C型」は区別して考えられています。
インフルエンザC型の特徴① 爆発的な流行がない
インフルエンザC型のウィルスは、その形が変異することがほとんどありません。
つまり一度感染してしまえば身体に免疫が出来ますので、以降再び感染するというのはほとんどありません。
そのため爆発的に流行することがないんですね。
※ただし、不摂生などで身体の免疫力が落ちている時には再び感染する可能性もあるそうです。
インフルエンザC型の特徴② 子供に多い
前述の通り、インフルエンザC型は一度かかってしまったら基本的には再び感染することはありません。
ほとんどの人は子供のうちにかかってますので、必然的に発症するのは子供になります。
ただし、子供のうちにインフルエンザC型を経験してない人は大人になってからでも感染することはあります。
インフルエンザC型の特徴③ 比較的症状が軽い
インフルエンザC型は、A型やB型に比べ、その症状は軽いです。
40℃に迫るような高熱や全身症状が出ることはほとんどなく、いわゆる「鼻風邪」のような症状しか現れないことも多いようです。
<インフルエンザA型、B型、C型それぞれの違い>
A型 | B型 | C型 | |
---|---|---|---|
ウィルスの種類 | 140種類以上 | 2種類 | 1種類 |
ウィルスの変異性 | 変異あり | ほぼ変異なし | ほぼ変異なし |
感染の対象 | ヒト、トリなど | ヒト | ヒトが中心 |
主な流行時期 | 12月初旬〜2月 | 2月初旬〜3月(近年は早まりつつある) | 通年 |
主な症状 |
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インフルエンザA型、インフルエンザB型については関連記事をご覧ください。
インフルエンザA型 関連記事 |
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インフルエンザC型の主な症状と潜伏期間
前述の通り、インフルエンザC型はA型やB型と比較すると熱も低く、激しい関節痛などの全身症状もほとんど見られません。
インフルエンザC型のウィルスに感染すると「1日〜3日」の潜伏期間を経たあとに以下のような症状が見られます。
- 大量の鼻水
- 鼻づまり
- クシャミ
- 喉の痛み
- 微熱
- 咳
- 偏頭痛(大人が感染した場合のみ)
そうなんですよね。
インフルエンザC型の症状は一般的な鼻風邪の症状によく似てますので、「インフルエンザに感染したかも!」という自覚症状がないんです。
ですので感染したことに気づかないことが多いんですね。
そうですね。安易な自己判断はせずに、医療機関でしっかりと受診しお医者さんの指示に従って正しいお薬を飲むように心がけてください。
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インフルエンザC型は重症化することもある!
インフルエンザC型は、ほとんどの場合が鼻風邪のような症状ですが、稀に重症化する場合もありますので注意が必要です。
重症化すると「A型」や「B型」のような「高熱」「嘔吐」「下痢」「発疹」といった症状が見られます。
また、このように重症化した後に「結膜炎」や「気管支炎」、「インフルエンザ脳症」に進展してしまった事例も報告されているそうです。
インフルエンザC型はほとんどの場合が軽症で済みますが、軽症とはいえ小さなお子さんにとっては酷い鼻づまりや鼻水はつらい症状と言えます。睡眠不足になってしまうこともありますしね。
体調の変化を見逃さず出来るだけ早めに病院を受診しましょう。
インフルエンザC型の検査や治療方法について
インフルエンザC型は検査出来ない!?
病院で「インフルエンザに感染してるか?」がわかる検査をしたことはありますよね?
あの、すばやくインフルエンザの診断が出来る「迅速診断キット」ですが、残念ながら「C型には対応していない」んです。迅速診断キットはA型とB型の診断しか出来ないんです。
そうなんです。
そのため、インフルエンザC型に感染していても「陰性」という結果が出てしまい、多くの場合は風邪と診断されてしまうんです。
インフルエンザC型を確定させる方法はありますが、その検査は結果が出るまでに10日程度かかってしまいます。
インフルエンザC型だったとしても、その頃にはすでに完治してますので、私たちにとってはこの検査はあまり意味がなさそうです。
インフルエンザC型にタミフル等は効かない!
インフルエンザC型には「抗インフルエンザウィルス薬」であるタミフルやイナビルが効きません。
現在はインフルエンザC型に対する「特効薬」のようなものはありませんので、風邪への対処のように栄養価が高く消化の早いものを食べ、ゆっくりと安静にして、自然回復を待つということが大切になります。
医療機関での治療としては、咳や鼻水、消化器系症状などの症状に合わせて薬が処方されることが一般的です。
薬の服用に関しては、安易な自己判断をせずに医師の指示に従いましょう。
インフルエンザC型には予防接種も効かない!
インフルエンザの予防にはいくつかの方法が考えられますが、その中で最も有効とされているのが流行前に打つ予防接種です。
しかしこのワクチンの中身はA型2種類とB型2種類の「4価ワクチン」です。
つまりこのワクチンはA型とB型には効果を発揮しますが、C型にはまったく効かないんです。
インフルエンザC型は感染しても「風邪と同等」の症状しか見られないことが多いので「ワクチンは不要」と考えられています。
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インフルエンザC型は日々の感染予防が最も大切!
前述の通り、インフルエンザC型には「予防接種」も「抗インフルエンザウィルス薬」も効きませんので、日頃からの感染予防が非常に大切だと言えます。
特に小さなお子さんにはパパやママがしっかりと注意してあげてください。
手洗いの徹底
手を洗うときは石鹸やハンドソープをしっかりと泡立て、指の間や爪、手首辺りまで念入りに時間をかけて洗うように心がけましょう。
しっかりと洗い流すことも大切です。
手洗いというのは物理的にウィルスを除去するという行為ですので非常に有効な手段と言えます。
温度管理と湿度管理
温度管理については、寒ければ当然部屋を暖めますからそれほど気にする必要はないかもしれませんが、重要なのは「湿度」です。
適切な湿度をしっかりと保つだけでインフルエンザへの感染リスクは大幅に減少します。
ウィルスは低温で乾燥している環境を好み、活性化しますので、「室温20℃以上」「湿度50%」を心がけ調節してください。
また、定期的に窓を1分程度開けるなどして、部屋の空気を新鮮な状態に保つことも大切です。
免疫力を上げる
大人に比べ子供はまだ免疫力が弱く、あらゆる感染症にかかりやすいので、日頃からの「規則正しい生活」や「十分な睡眠」「バランスの良い食事」で免疫力を高め、インフルエンザを予防していきましょう。
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インフルエンザC型 まとめ
いかがでしたか?
本日は「インフルエンザC型の症状や特徴と潜伏期間!検査や対処法は!?」と銘打ち、インフルエンザC型について詳しく解説してきました。
一般的にはあまり知られていない「インフルエンザC型」のことがお分かり頂けたのではないでしょうか。
本文中でもお話しましたが、特に今回のインフルエンザC型はその他のインフルエンザとは違い「インフルエンザに感染したのか?」がわかりづらいですので、安易な自己判断をしてしまいがちです。
安易な自己判断による市販薬の服用などは非常に危険です。
「なんとなく調子が悪いな」というときでも、出来るだけ医療機関には行ったほうが良いと思います。
行ってみて、もしも何でもなければそれはそれで良かったということで、決して時間の無駄ではありませんからね。
ではまた^^
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